統一教会と維新の会、そして安倍さんの国葬について【水道橋博士】
水道橋博士の闘争宣言
Q.安倍さんが国葬されることについてどうお考えですか?
選挙戦では赤木雅子さんとも知り合いました。彼女は現在、佐川宣寿(森友学園問題発覚当時の財務省理財局長)さんとの裁判が続いています。今や続いていることすら誰も口にしない。でも、僕が関係している裁判と連鎖していると思っています。だって人権上不当に法を使った口封じですよ。それを世間に露わにしたいです。
赤木さんの話だって、どうして財務省に抗議しているのかもわからなくなっているし、順番も忘れられている。もう一度皆さんに掴み直してほしいです。赤木俊夫さんの遺書を読めば、安倍さんが国会で「私と妻が関わっていたら国会議員を辞職する」と答弁したところから改ざんが始まったのがわかるじゃないですか。関係ないって言っている人が、未だにいるのが信じられません。でも時系列を弄くって安倍さんは問題ないと言うために間違えたシナリオが広まってます。
それなのに安倍さんの国葬をやって、彼を神格化し、志半ばで凶弾に倒れた偉大なる首相しようという姿を見ると違和感を覚えます。
Q.参議院は行政機能チェックを持っていますけど、どういった考えで見ようと思っていますか?
議員は何もしなければ、6年間参議院議員でいられますよ。そういうシステムです。何も問題を起こさず、質問主意書も出さない、質問もしない、議員立法もしない人が100人もいるじゃないですか。何もしないでいれば職業的な厚遇を受けるだけです。
でも、そんな議員になりたくないから自分自身が自覚を持って一つひとつの法案を深くチェックしないといけないと思っています。だって議決の票の中に自分が入っていくわけじゃないですか。投票することで、そう思っているのかと周りから問われるわけじゃないですか。だから自分自身が自覚を持って、一つひとつ見ていかないといけないと思います。興味を持っている法案以外にも支持をしてくれと言われることもあるでしょう。そこで、党議拘束だから僕もイエスにしますのではなく、一つひとつ自分でわかるようにならないといけないと考えています。
人と会って自分の人脈を広げるほうが大事だという人もいる。でも、僕は政策そのものを読み込める人になりたい。そうした知識が欠けているし、自分自身への危機感、知識欲とかが今は強いですね。多分すごく地味な日々になると思います。すぐにやらかしてやろうとか面白さを追求するような大向こうを唸らせるようなことではなく、6年あるから地道に力をつけたいです。
水道橋博士から話を聞いて改めて感じたのは意志の強さだ。「自分はこうしたいから議員になった」というのを明確にし、足りない部分を埋めるために努力を重ねていくつもりだ。公約である「反スラップ訴訟法成立」についてもアドバルーンをぶち上げることなく、成立させるために必要なことを既に見極めていたのには驚いた。選挙戦の最中からずっと勉強をしていたと思われる。これから参議院議員として6年間務めるわけだが、どんな政治家になっているのか見届けていきたい。
文:篁五郎